2015年01月29日
「本物」を見る
今日は素敵なお話を沢山聞かせていただきました。
いらっしゃったのは 地域で長くお料理教室をされているという母娘さま。
もう40年近くされているとか。
地域の奥様方に 季節の素材、地域で収穫した素材を使って
日常の食事にちょっと手を掛ける という事での
お料理教室だそうです。
和食器の骨董品も大好きなので沢山お持ちとか。
お料理や 季節に合わせてそういう貴重な食器も使っているそうです。
しまったり 飾ったりではなく
使うためにあるのよね~と。
たとえ 100万円の食器でも それが丁度お料理と合うと思えば
お料理教室で普通に使っているそうです。
いいと思う人もいれば そうじゃない人もいるかもしれないけれど
わかる人だけ 分かってくれたらいいのよ。
とにかく 「本物」を使いたいし
生徒さんにも「本物」を見て、使ってもらいたいから。 と。
生活スタイルが変わってきている中で
昔ながらの日本の「食」を守って行くことは難しいけれど
知っている人が 伝えていかなきゃね。
これで 子供や孫が引き継いでくれたらそれは幸せよ。
季節毎の行事も 食器の使い方も そこにまつわるお作法も
全部文化でしょ。
凛として静かに語ってくださいました。
おばあちゃんの影響力が大きいです!
娘さんのお嬢さんは中学生。
「本物」じゃなきゃ! という筋の通ったおばあちゃんの生き方は
しっかりお孫さんに継承され始めているようです。
こんな年の重ね方ができたらどんなに素敵でしょう。
新しい事、IT社会だけが輝く未来ではなく
決してもう手に入れようもない玉手箱を
地域で、家庭で 大切に、一緒に、生きていけるとしたら
もっと日本が、地域が好きになって行くように思いました。
聞けば古いおばあさんもいらっしゃるとのことで
4世代 7人家族で100年以上経つ古民家にお住まいだそうです

機会があれば 是非見学させていただきたいものです
