2018年01月12日
審美眼
先日 まだ開店前でしたが
お客様が訪ねて来てくださいました。
昨年 白いKoppel のカップをご購入くださり
とても気に入っていつも使ってくださっていたようでした。
今度はブルーの紋の様な絵柄の方をと
いらしてくださいました。
生憎デミタスしかなくお取り寄せになりました。
Koppelは 非常にシンプルなフォルムです。
一見しると何の変哲もないカップに見えます。
ですが 昨年静岡市美術館で開催されていた
デンマークデザイン展でも
Henning Koppelの展示がありました。
主にGeorg Jensenのシルバー製品が展示されていました。
昨年夏、金沢21世紀美術館でも北欧のデザイン展をしていましたが.そこでは
このBing og GrondhalのKoppel シリーズの展示がありました。そう言う扱いのシリーズなのだと思います。
美術館で展示されている物が自分の店にあるという事は
本当に誇らしく 嬉しく思いました。
そのお客様が
あら! これいいわ!!
と手に取って下さったのが
Royal Copenhagen Bacaシリーズの花瓶。
長くアートディレクターを務めたNils Thrssonが描いた
蝶が舞う絵柄の物でした。
帰り際
次には これをいただくわ!

と手に取ったのが
Orrefors の Nobel シリースのウォーターピッチャーでした。
何の知識もなくただの感性だとおっしゃっていましたので
これは Nobelというシリーズで
その名の通り ノーベル賞の晩餐会で使われるシリーズですよ。
とお伝えした時は
一緒にいらしたご主人も 冗談だと思われたようでしたが
本当に鳥肌が立つほど驚いてしまいました。
周辺情報だけでなく自分の目を磨くというシンプルな事を

もっともっと大切にしたいとつくづく思った午後でした。